“宇多田ヒカルの母親の藤圭子は演歌のスターだったが(週刊誌の記事によると)「演歌は食いぶち、やりたいことはロック」と言っていたそうだ。そんなことを言うということは、かなりの葛藤があったはずだ。葛藤を抱えながらやりたいことを明確に持ち続けた母親にしてこの子あり、という気がする。 村上春樹の大昔のエッセイ「村上朝日堂」に「僕の出会った有名人、藤圭子さん」という文章がある。村上春樹が学生時代にアルバイトをしていたレコード屋に、既にスーパースターだった小柄な藤圭子さんが化粧気もなくひとりで現れ、すまなさそうにニコッと笑って「あの、売れてます?」とたずねたという。村上春樹は、それ以来藤圭子という人のことをとても感じの良い人だと思っているが、この人は自分が有名人であることに一生なじめないんじゃないかという気がする、と書いている。”— 宇多田ヒカル (via kogumarecord)
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