“ 埼玉県川越市の中学3年川口瑠美子さん(15)が1月、石川県輪島市にある日本航空高校石川の推薦入試に向かう途中、大雪による列車運休のため母親と2人で300キロ余りをヒッチハイクして試験会場にたどり着き受験、合格した。母娘は「よこやま」と名乗った「トラック運転手のおかげ」と感謝している。 瑠美子さんは1月17日の入試のため、車中泊の予定で前日に母(48)と自宅を出発。新幹線で16日深夜に新潟県のJR長岡駅まで着いたが、乗り換える予定だった夜行列車は大雪で運休に。長岡駅ホームで両手で顔を覆って泣く瑠美子さん。だが母はヒッチハイクを提案。「絶対あきらめない」とつぶやいた。 歩道は150センチの積雪のため、車道にできたわだちの上を歩いた。オレンジ色の傘を広げて上下に大きく振ったが、車両は次々と通り過ぎる。吹雪が強まると数メートル先の母がかすんだ。 2時間余りでたどり着いたガソリンスタンド。1台だけ止まっていた大型トラックの運転手に頼むと「金沢までなら」と引き受けてくれた。 母は車内でほとんど口を開かなかったが「子どもはいるんですか」とだけ尋ねた。「中3の娘がいる」とTシャツ姿の運転手。瑠美子さんは座席後ろの簡易ベッドで30分間眠った。 パイロットが瑠美子さんの夢。中学1年の時、テレビで航空自衛隊の戦闘機が飛ぶのを見てあこがれた。母は「私立は金が掛かる」と渋ったが、タクシー運転手の父(58)に「ローンの手続きをして。返済はわたしがするから」と頼み込んだ。 瑠美子さんが目を覚ますと、夜は白みかけ、金沢市が近づいていた。運転手は「よし、輪島まで行っちゃる」。先行車を次々と追い抜いたトラックは集合時間10分前に到着。運転手は「がんばれ」と励ました。連絡先は教えてくれなかった。 入試の作文は偶然にも「わたしが感動したこと」。400字詰め原稿用紙1枚に深夜のヒッチハイクと母への感謝の気持ちをつづった。自宅に合格通知が届いたのは3日後だった。高校はトラック運転手を捜し出し連絡。運転手は「ああ、良かった」と心から喜んでいる様子だったという。”— 中日新聞:ヒッチハイクで試験会場にたどり着き合格 トラック運転手「行っちゃる」:社会(CHUNICHI Web) (via fileo) (via fukumatsu) (via hisaruki) (via shiraishi-unso) (via firebum) (via nemoi) (via tscp) (via rivzoe) (via suzukichiyo) (via oo-oo1117)
↧
sysmatsu20073: quote-over100notes-jp: “ 埼玉県川越市の中学3年川口瑠美子さん(15)が1月、石川県輪島市にある日本航空高校石川の推薦入試に向かう途中、大雪によ...
↧